2025.11.14
INFO
聴覚に障害のある保護猫ショリの青い瞳を見つめながら、ソ・ガンジュンが改めて考えた、ペットファミリーへの想い。

海のように深く青い瞳で、ぼんやりとあたりを見つめる白い猫。「この人間は誰だろう?」と、耳をピンと前に立てたり後ろに倒したりしながら、考え込むような表情で撮影現場のあちこちを元気に歩き回る猫の名前はショリ。ショリは耳が聞こえない。南楊州から救助され、捨て猫保護団体‘ナビヤ サランヘ’ で保護されている子猫で、世の中の音は届かない。しかし、その瞳はこの世界をしっかりと見つめていた。見知らぬ人たちに囲まれても動じずに歩き回り、陰ひとつない明るく純粋な表情で周囲を探索する。「影のない明るい子だから、どこに行っても愛されそうですね。今日一緒に素敵な一日を過ごしたショリは、まるで希望そのもの。人にとっても、自分自身にとっても。お互いが希望になる存在ですね。」
撮影を共にしたソ・ガンジュンはショリについてこう語った。「音が聞こえないことは大きな障害ではありません。野生では不便かもしれませんが、家族と一緒にいればむしろ安心に近いんです。驚くことも少なく、生活の制約も少ないのでより快適です。」ソ・ガンジュンは、耳の聞こえないショリをただ可哀想な存在とは見なさない。聞こえないことは欠けているわけではなく、別の形の平穏であり、世界と結ぶ新たな関係の形なのだと考える。むしろ、力強く生きる存在であり、互いに愛を与え合える平等な命であることを強調した。「ショリは過去に不幸な時期もありましたが、今は幸せな子です。だからこそ、完全な愛でこの子を見守ってくれる家族に出会わなければなりません。」

ソ・ガンジュンの心には3匹の猫がいる。ドキ、キキ、そしてオキ。3匹は、ソ・ガンジュンが独立したタイミングで一緒に暮らし始めた。ドキは9歳、キキは6歳。ソ・ガンジュンは、人間で言えば青年にあたる猫たちを「家族」と呼ぶが、その関係性は一般的に思い描く家族の形とは少し異なる。「僕たちはお互いに依存しません。すごく独立しています。必要なときだけ寄ってきます。ただ一緒に暮らしている存在です。同居という言葉がぴったりですね(笑)。」彼の言葉は、まるで自由の別の名前のように感じられる。ソ・ガンジュンの一日は、猫たちのリズムに合わせて流れる。朝になればキキが食卓の前で鳴き、『僕を可愛がって』とせがむ。そして夜12時になると、ドキが近づき頭を擦り寄せてくる。その時間はいつも決まっている。「必要なときだけ寄ってきて、面倒になれば離れます。だからこそ本心が感じられる。人間よりも正直なんです。」

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画像提供:ELLE KOREA
出処:https://www.elle.co.kr/article/1891065