Q 今、ソ・ガンジュンの頭の中にある悩みは何ですか?
A 作品です。「早く作品をやらないといけないのに」という考えしかありません。そのくらい演技に対する渇望が大きいです。
Q ラブコールを沢山もらったでしょう?100本以上のシナリオをもらったという噂があります。
A 今の段階では何とも申し上げにくいですね。慎重に悩んでいるので、すぐにニュースをお知らせできると思います。
Q 作品を選ぶ時、どういう基準をもっていますか?
A 僕は作品を見る時、キャラクターの心に従います。映画やドラマを詳しく見ると大きく、あらすじの為にキャラクターが設定される場合とキャラクターを活かすためにストーリーが存在する、2つの場合があります。しかし、もしストーリーを魅力的に導きながらも、キャラクターが持つ内面を多く考慮した作品があれば最高です。作品が輝くためには作品の中の人物が言うような言葉と考え、感情が自然と出なければならないと思うんです。
Q 作品で俳優が輝くことと配役が輝くこと、どちらを目指しますか?
A 正しいとかそういうことはないのですが、僕は後者を選択したいです。演技を始めた時からそうでした。俳優という職業は、本質は自分を隠して他の人を演技するところにいるからです。俳優の色がとても強いとみる人は没頭する代わりに「うわ!演技上手だ」と拍手をするのではないでしょうか?僕は拍手を受けることよりは、見る人を作品に夢中にさせて、心に響かせるほうがもっと惹かれます。 ぜひそうなってほしいです。
Q 相手俳優の影響をたくさん受けるほうですか?
A 出来るだけ受けないように努力します。呼吸を交わしながら演技を発展させることは当然望ましいことですが、反対の場合も備えなければなりません。もし100%の演技をしないといけないのに相手が70%くらいでやっているからと、僕まで70%しか演技を引き出すことが出来なかったら、その作品がうまくいくのは難しいでしょう。流されずに僕の役割を果たすためにも、影響を受けない練習は重要です。
Q 撮影現場で一番楽しかった瞬間はいつですか?細かく分けると、演技を準備している時、演技している時、オッケーサインが出た時、感じる感情は違いますよね。
A 先ほど言った客観的な目で見た時、僕の演技に満足した時にオッケーが出た時が一番気分がいいです。それは僕が望んでいたことと、監督が望んでいたことがよく合っていたという意味でもありますから。毎回そうすることはできないし、たまにそういう喜びを味わうんです。
Q 例えば?
A 記憶が曖昧ですが(笑)『ウォッチャー 不正捜査官たちの真実』がそうでした。父親を殺害した犯人と向かい合う場面だったのですが、今すぐ復讐したい気持ちと警察官として法に従わなければ、という気持ちが衝突するキャラクターを演技しなければなりませんでした。撮影に入る直前までどんな感情と表現で演技しなければならないか見当がつかなくて辛かったのですが、いざ演技を始めると自然と出てきたんです。不思議な経験でした。横でハン・ソッキュ先輩とキム・ヒョンジュ先輩がたくさん助けてくださいました。
Q 今話したように撮影直前までキャラクターの意中を把握することが難しいとき、インスピレーションを得るために行うルーティンみたいなものはありますか?
A 執拗に粘り強く取り組む方法しかない。だめなら出来るまで頭を抱えるんです。僕は頑固なのでそういうこともあります。フォトグラファーが写真に長けており、スタイリストが服をよく知っているように、僕が引き受けたこの役は僕が一番よく理解できると信じています。結局は僕自身が信じて行くしかないんです。なので同僚が「ガンジュンが自分でうまくやるだろう」と信じてくれる時、一番大きな力になります。
Q 話を少し変えてみます。35歳になったら結婚したいと言っていましたが、今もそうですか?
A それが僕の思い通りになりますか。(笑) 僕がそうしたいと思っていても、そうなれるわけではないじゃないですか。35歳に結婚したいという気持ちはそのままです。もし、子供が生まれたら一緒に楽しく遊んであげられる若い父親になりたいという気持ちもあります。両親を見ながらもそういう考えになりますが、燃えるような愛の感情がなくなったとしても、お互いを信じ支えあいながら、一生生きていくということはとてもかっこいいことだと思います。
Q 幼稚ですが、このタイミングでこの質問をせざるを得ません。
A (笑)理想のタイプですか?僕は相手がどんな職業に就いていようと、自分の仕事を愛し、プライドを持っている人が好きです。礼儀が正しい人もです。それと、好みと性格が僕と似ていてほしいです。
Q ガンジュンさんは、俳優という職業に対してプライドを持っていますか?
A (しばらく悩んだ末に)プライドを持っていると言えるでしょう。職業に対して確固たる信念があるこの仕事を続けたいという欲求が大きいからです。
Q いつの間にかデビュー10年目になりました。10年前と今のソ・ガンジュンはどう違いますか?
A 20代から30代になり、考えの深さや視野が前より成熟した気がします。それ以外に変わったことは特にありません。多分、10年後に同じ質問を受けても似たような回答をするのではないかと思います。
Q 俳優になる前にモデルとして先に顔を知らせ、OST音源を出したりもしました。もし、俳優ではなく他の職業に就いたソ・ガンジュンを想像してみるなら?最近はサブキャラクターが流行っていますからね。
A そういう想像をしてみたことがないのですが… 自動車と運転がもともと好きなのでカーレーサーだったら出来るかもしれませんね。毎回見るわけではないですが、F1を時々見ます。一回試合をしたら2~3kg痩せると聞きますが、どんな感じなのか気になります。チューニングされた競技用の車に乗ってサーキットを疾走したら、どれだけ刺激的でしょうか。
Q サーキットに行ったことはありますか?
A いいえ。行ってみたいのですが、僕が車をとても大事にするタイプなので、車が傷むのではないかと心配して先延ばしにしています。本格的にサーキット疾走をすると車にダメージがたまると聞いているので。
Q 旅行はどうですか?入隊する前とは違い、今は海外に行くことが自由になりました。
A フィリピンのセブに行く予定です。本が出た時にはもう行ってきたでしょうね。もっと遠い所に行こうかと考えていたのですが、スケジュールが合わなかったんです。のんびりとホッピングツアーを楽しもうと思います。一日中かんかんとしているセブの太陽を楽しみながら横になっている予定です。
出処:
Esquire Korea